『メディアの発生』中村伊知哉

/2015

Photo: by wolfordfashion

メディア史上、文字の出現はごく新しいことであり、人類はついこのあいだまで文字以前の世界で生活していた。– コンテンツの発生は音楽、絵画、文字の順。近代メディアはその逆、印刷機、写真、レコード、の順なんですよね。

琵琶法師、踊り念仏衆、巫女や瞽女。カミ・ホトケとヒトをむすび、ヒトとヒトをむすぶメディアはみな住所不定の非定住者。動き続けることがカミ・ホトケに近づく方法。— ノマドのヒトがビットであり、メディアとなる。文字をつづるのは高度な識字層の特権で、紙・筆などハードウェア量も限られていたので、文字文芸は京都に限定されていたが、旅人による音声の文芸は各地で共有・伝搬された。

原始、ソーシャルメディアは文字ではなくオーラルだったわけです。著作権もなく、脚色、改ざん、なんでも自由自在だった。— 千年前に著作権法があったら、貴族文化は発展したとしても、ポップカルチャーは発展しなかったでしょうねえ・・

「巫女」はカミ・ホトケに奉仕し、神意をヒトに伝達するメディア。聖職者たる巫女がヒトの俗世間とかかわる距離が近いと「遊女」と呼ばれた。— 聖と俗が融合するところにメディアがあるのですね。  「稀代のプレイ・ガール和泉式部」が芸能集団の守護神となり祀られるのが新京極の真ん中にある誓願寺で、そこがセンターとなって巫女や商人たちが全国に情報を伝播していった。– 何百回も通ってながらお参りしたことがおません。参ります。

旅館でも料亭でも全て接客は女性であり、女将を頂点とする女性組織が握る。サロンの場を仕切るホステス=遊女は、遊芸と洗練された会話の持ち主で、ヒトをむすぶメディア。
—日本は女性のメディア機能が高いんですね。

via: http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html

原 麻由美

フレームダブルオー株式会社 代表

株式会社SEEDATA L 代表

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