『Transcendence』に観る未来像の築き方

/2014

 

『ダークナイト』シリーズなどのクリストファー・ノーラン監督が製作総指揮を務めるS­Fサスペンス。亡き科学者の意識がアップロードされた人工知能が進化を果たし、人類や­世界を混乱に陥れていく。メガホンを取るのは、『インセプション』『マネーボール』な­どの撮影を手掛けてきたウォーリー・フィスター。ジョニー・デップ、モーガン・フリー­マンら、実力派スターが顔をそろえる。電脳化が進む現代に警鐘を鳴らす物語と鮮烈なビ­ジュアルに息をのむ。シネマトゥデイYouTubeより

Transcendence Movie

自分が夢にまで見た未来が現実のものとなって、現実にそれを目にすると、その環境を受け入れることが出来ずに、夢を叶えてくれたパートナーに対して「あなたは変わってしまった」とヒロインが宣告する描写がとても心に残りました。人間個人が想像することが出来る未来って、それくらい不完全なものなんだなって。

未来を想像することはとても楽しい。でも、SFで体験出来る未来像は不思議とどれも似ている気がする。理由は簡単で、SF大作の制作にはスポンサーが必要で、未来に莫大な投資が出来るスポンサーはいつの時代も限られているから。どこか現実離れしていて、映画やアニメで表現されるにふさわしい、無機質な未来。とても面白いけど、もしそれが現実の世界にもたらされたときに、あなたは映画の中のヒロインのように拒否をせずに日常に受け入れることが出来るでしょうか?

人の数だけ人生があるのと同じように、人の数だけ色んな未来像があっていいでしょう。自分らしい個性のない無機質な未来を実現しようとして、アイディアと技術だけで世界戦をひろげても、世界中の賢い研究者と技術者と戦っても、勝ち目はほぼないと言えるでしょう。現在から分断された未来って、それくらい不完全なものなんだなって。

トランセンデンスを観て以降、現在から継続した未来像ってどんなものなんだろう?って考えます。自分が今いるコミュニティ、それは家族だったり、場所だったり、組織や国だったり。現在から分断されたかっこいい未来よりも、歴史から継続したその先の未来の方が、世界戦での勝率はより高まるでしょう。長く継続している歴史であればある程、それが守ってきたものの延長上に未来を築いていくとより意味が深まるんだろうな。未来ってエンジニアリングなんだなって。このSF大作を観て思いました。素敵な作品をありがとうございました^^

https://www.facebook.com/TranscendenceMovie

 


原 麻由美
フレームダブルオー株式会社 代表
株式会社SD/LA 代表
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